2024.07.04
コラム
当社主催の伐木研修会を実施(2024年6月28日)
当社主催の伐木研修会を富川出張所管内の造材現場で開催しました。
林災防から講師(安全指導員)をお招きし、チェンソー作業の基本動作、応用の知識について、指導していただく実践的な研修です。
今回は富川出張所と他の3出張所から9名、協力会社から2名のチェンソーマンが集合しました。
その顔ぶれは今年入社・経験2ヵ月弱の新人から、実務30年以上のベテランまで、技量・経験も様々。
ギャラリーの注目を浴びながら、一人ずつ伐倒の実技を行い、講師からチェンソー技術の基本から応用編まで、細かな指導を受けます。
安全作業の原点は「基本行動」。伐倒前の指差呼称から切り込みの入れ方、退避まで、理論に根ざした基本行動をしっかりと守ることです。
しかし、林業のフィールドは自然の中、立木一本一本で作業条件が変わってきます。
地質、傾斜、地形の砕け方、その日の天候・・・
そして樹形の違い。枝振り、重心のずれ、傾斜木、蔓の有る無し・・・
さらに立地条件として、隣接木との距離(掛かり木のリスク)、林床が笹か草本か(退避のし易さ)・・・
まずは基本を身体で覚え、なぜその基本動作が必要なのかを理解すること。
そこからは応用編です。一本ごとに異なる作業条件の中、伐倒方向をシミュレーションし、的確な角度でチェンソーの刃を入れていく・・・
林業とは、日々変わる作業条件から、リスクを読み取り・回避する、プロフェッショナルな仕事です。
当然ながら、伐木のプロは安全のプロでなければなりません。
技量の習得に終わりはありません。基本の確認と新たな気付きを得るため、当社は今後も伐木研修会を続けていきます。